ケガを引き起こす4つの力学的ストレス

原因なくしてケガや運動機能障害は、起こりません。

必ず何らかの原因があって問題は発生します。

今回は、ケガや運動機能障害を引き起こす4つの力学的ストレスについてのお話です。

力学的ストレスの分類

力学的ストレスは4種類に大別されます。

圧縮ストレス

組織に圧縮が加わった際に発生するストレスです。特に関節面や関節に介在する繊維軟骨、関節周囲の脂肪体など、身体に加わる力を緩衝する組織は、このストレスが増強すると、機能障害を生じることが多いです。

伸張ストレス

組織に伸張が加わった際に発生するストレスです。靭帯や腱など張力を伝える組織がこのストレスにさらされると、損傷や機能障害を生じることが多いです。

剪断ストレス

組織を互い違いに引き裂くようなストレスです。回旋運動が加わる組織に生じることが多いです。

摩擦ストレス

腱や靭帯が走行を変えたり、幾層にも重なったりする組織には、摩擦ストレスが生じます。この摩擦ストレスを緩衝するのが、関節包や腱鞘です。これらの組織に対する摩擦力が増加することで、損傷や機能障害を生じることが多いです。

ケガや運動機能障害には、上記の力学的ストレスのどれか或いは、複合して関係しています。

同じ場所の症状であってもどの力学的ストレスによるものなのかによって治療法も変わってくるのでとても重要な項目です。

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