保険治療と実費治療の違い
保険治療は安価で施術を受けることができ、大変便利です。
治療費が安く済んで、改善するのであれば
言うことなしですよね。
そうなのであれば、
誰しも保険治療を選びたくなります。
しかし、理由があるので
保険治療と実費治療に分かれています。
この理由を把握しないで、「ただ安いから」というだけで
保険治療を選んでしまうと
目的に合わない結果になってしまう可能性があります。
ここでは、保険治療と実費治療と分かれている理由について
ご説明させていただきます。
一つ目の理由として
保険治療は、ケガなどの外傷のためにある施術
だということです。
ケガの時に必要な治療と
慢性症状の時に必要な治療は違います。
家が火事になったことで例えると・・・
消火活動が保険治療。
火事で燃えてしまった部分の修繕が
実費治療といったところです。
ケガなどの外傷は、
火事が起こっている状態なので
消火活動が必要です。
肩こりなどの慢性症状は、
身体の修繕が必要な状態です。
ですから、ケガの症状であれば
保険治療が有効になります。
逆に肩こりなど慢性症状の際に、
保険治療は意味がないことになります。
消火活動では、火は消えても
燃えてしまった部分は修繕されませんよね。
2つ目の理由として
保険治療には、制限がある
ということです。
保険治療が安いのは、国や各自治体が
大部分を負担してくれているからです。
ですから、何でもかんでも安いからといって使われると
負担する医療費も膨大になってしまうので制限があります。
基本的に「必要最低限の処置」が
保険治療の内容になります。
先ほどの火事で例えると・・・
必要最低限の消防車で消火活動を行うのが保険治療。
消防車総動員で消火活動を行うのが
実費治療といったところです。
鎮火が早いですし、
その後に修繕が必要な部分が少なくて済みます。
ねんざした場合で例えると・・・
「ねんざの治療のみを考えた治療」が保険治療。
他の条件も含めて治療していきたい場合が
実費治療といったところです。
他の条件の例
- 早い改善を望む
- あまり通院せずに治したい
- 通院間隔が空いても治していける方法がいい
- 日常生活での制限をなかなか守れそうにない
など、ほかの要素を含めて目的達成を目指すことです。
これらを実現するために必要な
「高度治療」や「最新治療」は、
保険対象外となるためです。
ですから、直近に重要な予定がなく、
短い通院間隔で気長に治療期間を設けられる人は
保険治療が有効になります。
逆に直近に重要な予定があり、
通院時間をあまり確保できない人は、
実費治療を含めた治療の方がいいことになります。
まとめ
保険治療が有効なケース
- ケガなどの外傷治療
- 急いで治さなければいけない予定がない
- 短い間隔で通院できる
- 治療期間が長く確保できる
- 日常生活での制限が多くても守れる
実費治療が有効なケース
- 慢性症状の改善
- 直近に重要な予定がある
- 通院時間の確保が難しい
- なるべく早く治したい
- 日常生活の制限をなかなか守れそうにない
上記のようなことを参考にしていただければいいかと思います。