弱い刺激の施術で効果があるのか?
この記事は「弱い刺激の施術で効果があるのか?」ということについて記載してあります。
「治療は、強ければ強いほど効く」
そう思っている方は、一読いただければと思います。
確かに強い方が満足感は得られやすいようです。
しかし、「満足感が得られる」と「効果がある」は別です。
例えば、強いマッサージを受けるとその時は気持ちいいけど、その後に揉み返しがくるようなことです。
「そんな弱い刺激の治療で効果があるんですか?」
と不安に思ってしまうかもしれません。
実は脳科学的には、とても理に適った方法なのです。
これは、脳が身体の状態を一定に保つように働いている機能が関係します。
ですから強い刺激や変化が引き起こされると脳は「異常が発生している!」と認識します。
すると、その場は、よかった治療でも、すぐに元の悪い状態に戻ってしまうのです。
では、どうすればいいかというと脳が異常と認識しない程の刺激で変化を起こせばいいのです。
気持ちよく、やさしいが重要なのです。
『北風と太陽』の話を思い出してください。
北風がびゅーびゅーと強い力を使っても、旅人はしっかりとコートを握り締めるだけでした。
太陽がやさしく光を届けると、旅人は自らコートを脱ぎ捨てました。
施術もこれと同じです。
弱い力や刺激でも十分に大きな効果を発揮する施術もあるのです。