『痛み』に千分の一だけ感謝したくなるお話

こんにちは。『筋肉・骨格からのアプローチで健康に導く』あおし整骨院の山田光伸です。

この記事は「生理学から考える『病気・症状』が現れている意味」というテーマになっています。

生理学は生体の機能とそのメカニズムを解明する学問です。

その教科書の冒頭部分には「生体反応は内部環境の恒常性を保つという唯一の目的しか持っていない」という一文があります。

簡単に説明すると「身体に起こる様々な症状、反応や現象は、身体を乱されたときに元の状態に戻すために現れている」ということを意味しています。

例えば風邪をひくと咳、鼻水、発熱などの症状が現れますよね?

生理学ではこれを「体内に入った風邪のウイルスを追い出したり、やっつけるために現れている反応」というように考えます。

実際にウイルスを排除出来たと判断すれば咳、鼻水、発熱などの症状も自然と治まりますよね。

このように身体に現れる様々な「病気・症状」は、身体を守ろうとしたり、治そうとするために現れているということが言えます。

腰痛、肩こりや膝痛などの症状も風邪のとき同様のメカニズムで現れているとするならば、これらの症状も私たちをなんらかの問題から守ろうとしたり、治そうとするために現れているのです。

このように考えると、病気や症状が有難い存在のような気さえしてきます。

ですから「病気・症状」を一方的に悪いものとして判断し、それだけを無くすように処置することは間違いのように思えます。

では、どのようにすればいいのか?

風邪のとき同様に身体を乱す要因になっているものを取り除けばいいのです。

そうすることで自然と「病気・症状」も治まります。

ですが、実際の医療現場では「痛いから痛みを緩和させる」「こっているからコリをほぐす」などの症状に対しての治療が行われていることが多いのが現状です。

風邪のときであれば薬で咳や鼻水を止めてウイルスが排出されなくなって風邪が長引く結果を招きかねません。

生理学的観点からは、「身体がどのような意味を持ってその症状を引き起こし、どのようにすればその症状を出さなくても済むようになるか」ということに注目して治療が行われることが大切です。

この方が結果的に症状も早く治まって、再発の防止に繋がります。

ケガや身体の不調の改善が遅い、慢性的に不調がある、簡単に再発してしまうなどのことでお困りの方は、「なぜ、自分の身体は今の症状を出しているのか?」ということを考えて今現在の病気や症状と向き合ってみると改善の糸口が見えてくるかもしれません。

もしかしたら、痛みを緩和させていること自体が治りを妨げている場合もあります。

風邪のときに、薬で咳や鼻水を止めてウイルスが排出されなくなって風邪が長引くように・・・

そんな答えを見つけるお手伝いもあおし整骨院ではしています。

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