「無症候性」の異常
2019年10月2日
ある程度の年齢を重ねると、誰にでも老化による骨や軟骨の変形が現れてきます。
画像検査を受けると、それが明らかになることが多いです。
しかし、こうした老化による異常が起きていたしても、多くはなんの症状も現れません。
つまり、多くの人に「無症候性の異常」が存在しているのです。
関節に痛みなどがあって画像検査を受け、骨や軟骨の異常が見つかると、それが痛みの原因だと短絡的に考えがちです。
しかし、老化による骨や軟骨の変形は、ほとんどの人に起きているので、画像で異常が見つかったとしても、本当にそれが原因かどうかはわかりません。
ですから自覚症状がある部分だけではなく身体全体的に異常を調べたうえで原因の候補が他にないかを検査する必要があります。
それで異常がない場合は、初めてその異常が原因になっている可能性が考えられます。