変形性足関節症(足関節症)
変形性足関節症は、関節軟骨が変性・摩耗したことにより起こる症状です。関節軟骨はいったん損傷されると修復されないので早期に適切ン治療を行い、その進行を遅らせることが重要です。足関節症の発生頻度は他の関節に比べて非常に少なです。その要因として関節面の適合性がよいこと、距骨下関節が隣接しているため外力が緩和されやすいことなどがあげられます。しかし、位置関係が1㎜狂うだけで接触面積は40%減少するというほど、位置関係の狂いに対しては適合力に乏しい関節です。
変形性足関節症の症状
変形性足関節症は、歩行や立位などの負荷により痛みが生じ、安静によって軽快します。関節痛は歩行のはじめに強く、しばらく歩行しているうちにいったん軽減するのが特徴です。長期に渡って一進一退を繰り返す関節痛を訴える場合が多い。足関節部の変形や腫脹がみられます。
変形性足関節症の病因
- 関節軟骨の破壊
- 関節面の不整合
- アライメント不良
- 免荷機構の欠如(距骨下関節の可動制限)
- 足関節の不安定性
- 一次性関節症
変形性足関節症の一般的な治療法
アライメントの異常を基礎とするものでは、運動療法や適切な装具などにより関節面での荷重分布の均等化を図ります。関節軟骨が広範に侵されている症例に対しては、対症療法が中心になるのが一般的です。