枕選びより先にすべきこと
首の痛みや肩こりでお悩みの方は少なくありません。
特に朝起きた時に首や肩が凝っている感じが続いたり、強く感じると「枕が悪いのかなぁ」と思うようになり、「枕変えた方がいい?」と考える方も多いものです。
確かに枕が合わないのはよくないことですし、枕が高かったり、枕をしないで眠ることはオススメできません。
自分にあった枕は必要です。
しかし枕のせいにしたり、枕を変えるのはもっと先の話で良いことです。
枕選びの優先順位はかなり低いほうです。
首の痛みや肩こりなどを変えたいために、低反発や高性能の枕または自分の首に合った枕をわざわざ測って作るのはもっと先でも構いません。
その前に行うべき事がたくさんあり、それらを行って首や肩の根本を解決してから購入をおススメします。
首の痛みや肩こりを改善していきたい場合、まず行わなければいけないのは病院での画像検査です。
レントゲンやMRIなどお医者さんの判断のもとに身体の内部を検査してもらうのが第一です。
特に40歳を超えたら可能な限り画像検査をすることは改善の第一歩です。
「以前に撮ってもらったことがあるよ」とおっしゃる方もよく話しを伺うと「何年も前に撮った」という方は多いです。
年齢が高ければ高いほど問題は一年いや半年位でも起こります。
「どうせ何も言われないよ。湿布出されて終わりだよ」と言いたい気持ちもわからなくもないですが、それでも問題が無ければないで良いことなので、撮った方が良いです。
その後に整骨院、接骨院、鍼灸院、マッサージ院、整体院など画像検査での異常以外の部分を対象として施術しているところへの通院をオススメします。
首の痛みや肩こりの問題となるのは首の筋肉の緊張です。
身体に起こるストレスや生活習慣、姿勢などが首や肩の筋肉を緊張させ、動きづらくなり首の痛みや肩こり感を生みます。
寝違えや首の痛みは枕の問題よりも首の機能的な問題です。
自分では気づかない位小さな負担が身体を緊張させ、首や肩の動きを悪くさせます。
本来ならその疲れも寝る事で取れていたものが、首や肩の筋肉の緊張が強くなり過ぎると寝ても疲れが取れづらくなり、朝から起きると首や肩が凝っている、疲れが抜けづらいなど感じてしまっているのです。
そのような首や肩の筋肉が緊張状態で「枕」を変えたとしてもあまり効果は期待できません。
それよりも自分の身体を変えない限り、元の木阿弥です。
自分の首を変えることが先です。
テレビや新聞の広告でたくさん見る機会が多いのでこれならば解決できると思ってしまいがちですが、悪い首や肩の状態ではせっかくのいい枕であってもあまり意味がありません。
「自分に合った枕」選びを否定はしませんが、枕選びは自分の身体の状態が良い状態になってから選ぶことをオススメします。