胸郭出口症候群
肩こりに似た症状を引き起こす問題として胸郭出口症候群があります。
「胸郭出口」とは鎖骨と一番上の肋骨(第一肋骨)がつくるすき間のことです。
このすき間が何らかの理由で狭くなって、そこを通っている血管や神経が圧迫されるために首から肩、腕にかけて症状が起こっている状態を「胸郭出口症候群」といいます。
胸郭出口症候群は、なで肩の20~30歳代の女性や教師、理容師などの腕をよく上げる仕事の人に多くみられます。
胸郭出口症候群の種類
胸郭出口症候群は、圧迫される場所によりそれぞれ分類されています。
肋鎖症候群
鎖骨と一番上の肋骨との間で、神経や血管が圧迫されているものを肋鎖症候群といいます。
斜角筋症候群
首にある斜角筋という筋肉群の間をくぐりぬけるところで圧迫されているものを斜角筋症候群といいます。
過外転症候群
胸にある小胸筋という筋肉によって圧迫されているものを過外転症候群といいます。
頚肋症候群
第一肋骨の上の頚椎にできた異常な骨(頚肋)が圧迫しているものを頚肋症候群といいます。