三角骨症候群
2018年11月10日
三角骨症候群は、典型的にはクラシックバレエダンサーにみられ、足関節の最大屈曲位をとるときに痛みを訴えるものです。足関節最大屈曲位を多用する運動選手に発症することがあります。
三角骨症候群の原因
三角骨が脛骨下端後縁と踵骨に挟まれることが繰り返されることによって滑膜あるいは関節包の炎症が生じます。
三角骨症候群の症状
通常は10歳代半ば以降に発症し、アキレス腱周辺の痛み、不快感がみられることが多いです。通常は足関節の外側に痛みがみらます。足関節を強く底屈することにより、痛みが再現されることが特徴的です。圧痛は腓骨筋腱の後方、アキレス腱と腓骨筋腱の間にみられます。
三角骨症候群の一般的な治療法
保存療法
運動による過負荷が原因なので、まず練習は中止することが第一です。消炎鎮痛剤投与、理学療法、ステロイド剤局所注入などが施されます。症状が強い場合には3~4週間のギプス固定が行われます。
手術療法
保存的治療を施しても症状がとれないかあるいは症状再発を繰り返す場合には、手術療法が検討されます。