身体が柔らかいことは、いいことか?
2018年1月31日
身体が硬いとなんとなく悪いということは、認識されている人が多いと思います。
では、身体が柔らかければ柔らかいほどいいのか?
この記事は、身体の柔軟性の一考え方について記載してあります。
関節のトラブルの中に
「可動性亢進(かどうせいこうしん)」
という状態があります。
関節が必要以上に動きすぎてしまって
グラグラする状態のことです。
関節には、正常な可動範囲があります。
ですから関節は可動範囲が
拡がりすぎても異常を引き起こします。
よって、
「身体は必要以上に柔らかすぎるとよくない」
ということが言えます。
必要以上に関節が動く方は
関節可動亢進の可能性があります。
可動性亢進関節になっていると
以下のような症状があります。
可動性亢進関節による症状
- 関節が可動範囲の最終点以上に可動する
- 関節を大きく動かすと痛む
- 短時間でも同じような姿勢を続けた際に痛みを感じる
- しばらく同じ姿勢でいたあとの動作開始時に痛みを感じる
- 背骨であればその関節の間より出る神経の走行に沿って痛みが生じる
- 素早い動作がしにくくなる
- 力が伝えにくくなる
- 踏ん張りが効きにくくなる
などのように関節が動きすぎるといろいろと悪影響が生じます。
関節可動性亢進の原因
- ケガなどによる関節包・靱帯などの関節の安定性を保つ組織の過伸張
- 筋肉の弱化
- 可動性減少・消失関節に対する代償作用
- 過剰な柔軟体操・ストレッチ
- 関節包・靱帯などの関節の安定性を保つ組織が伸長された姿勢の長時間継続
- 妊娠
などがあります。
上記のようなことが当てはまる場合は、
関節可動亢進の可能性があります。
このような場合は、正しい運動療法で
安定性を戻してあげることが必要です。
また、関節可動性亢進を放置すると
将来的に変形性関節症にもなりやすくなります。
良かれと思って行なっている柔軟体操が
状態を悪化させている可能性もあります!
ストレッチ・柔軟体操を行う際は、
正常な関節可動域も理解したうえで行いましょう。
こんなお悩みでお困りの方もお気軽にお問い合わせ下さい。
身体は柔らかすぎても悪い
今回の健康豆知識を活かして、ぜひ行動してみてください。