- Blog記事一覧 -交通事故のむちうち症
何か問題が発生したときは、その専門機関に相談することが最善です。
交通事故でむちうち症になった時などもそうです。
ですが、自分にあった専門機関を探すには、少しでも自分の問題を把握しておくことも重要です。
この記事は交通事故で一番多い、むちうち症について記載してあります。
「むちうち症」は交通事故の衝撃により首をムチの様にしなって痛めることから「むちうち症」と呼ばれています。
交通事故による「むちうち症」の正式な傷病名は、「頚椎捻挫(けいついねんざ)」「頸椎挫傷(けいついざしょう)」です。
むちうち症とは、首がねんざや挫傷してしまった状態です。
「むちうち症」は、交通事故の衝撃で首周辺の筋肉、靭帯、関節、神経や血管などが損傷した状態です。
このため、むちうち症を起こすと首の痛み、肩や背中の痛み、頭痛、吐き気、めまいや手のしびれ、上腕部や前腕部の重ダルさなどいろいろな症状が出現します。
交通事故時の状況などによって異なりますが時間の経過とともに徐々に出現する場合が多いです。
時には、2、3日後などあとから出現する場合もあります。
ですから事故当初、自覚症状がないからといって軽く考えないで必ず検査を受けましょう!
むちうち症の治療にかかる期間は交通事故の状況やケガの程度、日常生活などの要因によって変わってきます。
ねんざした際の靭帯の治癒期間は、約1か月です。
ですから、早い人では、1か月で完治する方もいます。逆に長い人は1年以上かかる人もいます。
というように、治療期間はまちまちです。
傾向としては、約3~6か月の方が多いです。
確実に言えることは、早期改善や後遺症を残さないためには、早期治療開始、完治までしっかり治療することが重要なのは確かです!
交通事故のむちうち症は、特に慎重な治療が必要です。
交通事故の衝撃に対する身体の身構え(防御反応)が起きずに衝撃を受ける為、重症になりやすく、改善しにくくなることが多いからです。
また、交通事故の衝撃は、首にかかるだけではありません。
全身に衝撃が加わります。
どこに問題が発生してもおかしくないということです。
ですから、自覚症状がない部分でも問題が発生していることもあります。
これらを含めて総合的に考えて治療が必要です。
局所で考えるにしても痛い場所が首だけといってもそこには、いろいろな組織からの痛みがあります。
筋肉、靭帯、関節包、神経や血管などなど。
それぞれ、治療に必要な方法が違います。
そこに各組織を細かく分類、全身の関節アライメント(配列)異常の有無や心理的要因などを総合的にみるとより複雑なアプローチが必要になってきます。
それなのに「ねんざ」とひとくくりに流れ作業的に治療を行なってしまえば症状が長引いたり、後遺症が残りやすくなってしまいます。
ですから、むちうち症などの交通事故での外傷は、専門的に治療を行なっていく必要があります。